Tさんが教えてくれた、“生きている意味”

Tさんが、旅立たれました。

北陸から、かつて駆け落ちという形で岡山へ。
しかしそのお相手は先にこの世を去り、
気づけばTさんは、誰一人として身内のいない場所で
ひっそりと時間を過ごすことになっていました。

認知症は重度。
ここがどこなのかも、自分がなぜここにいるのかも、
もうTさんにはわからなかったのかもしれません。

ご飯も食べず、ひとりで保護された日。
その姿は、あまりにも小さく、あまりにも静かでした。

そして入院先から
「心動の保険外サービス」と
「やみつき通所介護 今保」の利用が始まりました。

最初は言葉も少なく、
表情もどこか遠くを見ているようで、
私たちは何度も問いかけました。

「Tさん、今日も来てくれてありがとうね。」

返事はなくても、
そっとこちらを見つめ返すその目に、
どこか“生きている力”を感じていました。


岡山に身内もいない。
戻る場所もない。
ここで生きている意味は何だったのだろう。

それでもTさんは、
やみつきの空間で
誰かと同じ時間を過ごし、
傍に人がいて、
名前を呼ばれ、
存在を受けとめられていました。

それはきっと
「あなたはここにいていい」
という小さな証だったのだと思います。


Tさん、
あなたが過ごしたこの時間は、
決して“誰にも知られない人生”ではありません。

私たちは確かに、
Tさんと時間を共有しました。
Tさんの笑顔を見ました。
Tさんのぬくもりを感じました。

そして今、
静かに思います。

ここで過ごした日々こそが、
Tさんが岡山で生きた意味だったのだと。


どうか安らかに。
あなたの存在は、
やみつき通所介護 今保の記憶として
これからも、そっと生き続けます。


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